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 2010年5月15日(土)、6年ぶりに吉野神宮(奈良県)へ参拝しました。
 吉野神宮は第96代後醍醐天皇をお祀りする神社で明治25年に創立されました。建武中興十五社の中心
となる神社で、境内には御影神社、船岡神社、滝櫻神社の3つの摂社もあります。
 鎌倉幕府による武家政治が行われていた時代に、後醍醐天皇は即位し、新しい政治の理想をかかげて
武家政治と対決されました。幾多の辛苦を重ねながらも、諸皇子、諸忠臣の御勲功により鎌倉幕府を倒幕
され、「建武中興」の御偉業を成し遂げられました。しかしながら僅か数年にして、武家政治の再興を目指す
足利尊氏の謀反により、天皇は再び京都を出られて吉野山に遷幸され、南北朝動乱の時代が始まりました。
 やがて500年後の幕末から明治維新にかけて、南朝の御事績が回顧敬仰される中で、後醍醐天皇追慕
の心が広がり、吉野神宮の創立へつながっていったということです。
(参考文書:吉野神宮パンフレット)