奇特な人との出会いはおもしろい
〜辰水神社、忘帰処、美里龍神太鼓道場(津市美里町)〜
驚きの連続で道場の中を見せていただくと、舞台(兼練習スペース)、観覧スペース、太鼓保管スペース、
シャワー室、事務室のほか、舞台として使用する時の照明・音響器具一式が揃っている。太鼓は、締太鼓、
桶胴太鼓、長胴太鼓など、大中小数多くある。
道場内の壁の一所には数多くの木の名札が整然と掛けられ、聞けば龍神太鼓の協賛会員名を記されていて
現在150会員で、年会費一口1万円いただいているという。この協賛金が龍神太鼓運営に大きく役立ってお
り、毎年5月、協賛会員や地域の人を呼んで、日頃の感謝を込めて謝恩コンサートを開いているという。協賛
会員を集めるのも若林宮司さんの役割だという。聞けば若林宮司さんは県職員OBで、定年退職後、地域の
ために何かできることはないかと考え、美里龍神太鼓の創設に至ったのだという。
道場すぐ隣の別棟の中を見学させていただくと、洋楽バンドが練習できるスタジオや音響機器が数多くあり、
若林宮司さんがかなりの音楽好きであることが思われた。
(純米酒「みさと龍神」、CD「みさと龍神」、辰水神社御神饌干し昆布)
おどろき桃の木の見学と話を終え、帰り際に頂戴したのは、なんと、地元で作った純米酒「みさと龍神」。地元
に松島酒造という酒蔵があり、そこで作ってもらったのだという。さらに、あわせて頂いたのはCD「みさと龍神
(龍神ソレソレ節、美里龍神音頭)」、辰水神社御神饌の干し昆布。
(奇特な人との出会いはおもしろい)
今、パソコンでCD「みさと龍神」を流し、辰水神社御神饌の干し昆布をつまみに純米酒「みさと龍神」をいただ
きながら、このエッセイを書いている。そう言えば私が20代のころ、神社の神殿修理浄財としてためらいもなく
寄付をする私を見て、奇特だなあと友人が言っていたが、このたびお会いした若林宮司さんはなんと奇特な人
であることかと感慨を覚えた楽しい時間であった。
きさらぎ月尽のたのしい時間を思い起こしつつ 2013.3.1 太三